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​エネルギー・栄養素について

5.食物繊維の栄養評価について知りたい。
 1 )食物繊維の測定法について
   食物繊維は、八訂成分表(正確には七訂成分表 追補2018 年から)で「AOAC.2011.25

  法」という測定法が採用され、それまでのプロスキー変法では測定されていなかった「低

  分子量水溶性食物繊維」「難消化性でん粉」も測定できるようになりました。その結果、

  七訂成分表と八訂成分表では「食物繊維総量」の値が大きく変更になっている食品があり

  ます。
   なお、八訂成分表の食物繊維の数値すべてがAOAC2011.25 法で分析された数値という

  わけではなく、中にはプロスキー変法での分析値が収載されている食品もあります。

 2 )食物繊維の目標値について
   「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」(以下、摂取基準2025)では、エネルギー・

  栄養素の指標値は「日本食品標準成分表(七訂)に基づき計算されたエネルギー・栄養

  素摂取量に対応するものとして策定」されました。食物繊維に関しても同様で目標量も大

  きくは変わっていません。しかし、この数値目標は、日本人の食物繊維の摂取量が諸外国

  と比較して少ないという現実に基づいて設定されたものであり、摂取基準の134 ページに

  は、『健康への利益を考えた場合、「少なくとも1 日当たり25 g」は食物繊維を摂取し

  た方が良いと考えられる。』と記載されていますので、目標量以上の摂取を目指すのがよ

  いでしょう。

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